やんばる自然塾
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島袋塾長
 
 島袋 徳和
やんばる自然塾・塾長

東村エコツーリズム協会・顧問

東村商工会・副会長

沖縄県東村議会議員

やんばる自然塾の大黒柱。


 
「地域活性化とエコツーリズム・・・【地域づくりは住民主導で】」(2005.01.03)
ふれあいヒルギ公園からの景色
 
慶佐次の取り組
 東村で地域おこしの先駆けとなった慶佐次(げさし)の事例を紹介し、地域活性化とエコツーリズムについて考えてみた。
 数年前の慶佐次は、沖縄本島最大で国指定天然記念物のヒルギ林が有名な過疎化が進む地域であったが最近、県内外からやんばるの豊かな自然と癒しを求めて観光客が徐々に増えてきた。 遊歩道からマングローブ林を散策するレンタカー客、カヌー体験などのエコツアー、また修学旅行の平成十五年度実績(やんばる自然塾)では県内小学校、県外の高校が215校を数え、慶佐次地域を訪れる観光客は年間十万人余に達している。 また慶佐次共同売店ではパイナップルなどの特産品が販売され、一軒もなかった飲食店も5軒でき、観光農園も営業を始め、修学旅行プログラムは自然体験やパインを使ったジャム作り体験もでき、地元のお母さん達が講師となっている。 自然ガイドも二十代の若者を中心に十名が活躍するなど、経済的な効果と雇用効果が出てきた。『ローマは一日にして成らず』のことわざがあるがその過程を振り返ってみた。
『夢つくり21委員会』
野菜としても食されるパパイヤ
 平成七年慶佐次に『夢つくり21委員会』ができた。 構成メンバーは、区長であった私を含め8人、30代から50代の区民である。 初めは、慶佐次の活性化とマングローブ林の活用が主なテーマだったが、会を重ねるごとに具体的になっていった。 西表島の視察地域資源のマップ作成、ワークショップの開催、広報誌の発行、ノコギリガサミ(カニ)の放流、ガタリンピックの開催、などのアイディアが出された。 委員会はプランを実践へと進めていった。 独自で専門家を呼びワークショップを開き地域資源を掘り起こすなど行政主導ではなく出来る事は地域住民が主体的に考えた、そのなかで合意形成を進めていき最終的には『自然が守られ、地域の人が生き生きと暮らす慶佐次』を目指した。 次に地域のグランドデザイン(将来図)を描いた。体験が出来る交流施設やヒルギ林の中の遊歩道、売店の農産物販売所などである 。委員会のプランが実現した事業にふれあいヒルギ公園がある。
パインジャム作り体験(修学旅行)
 
夢、実現!

 平成七年に出来たプラン図を役場経済課が採用し山村振興等事業で完成した。 また平成十一年五月にできた東村エコツーリズム協会の設立にも影響を与えたのである。 地域おこしの要点をまとめると、@仲間作り、A将来ビジョンを持つこと、B実践する、C依頼心を持たない、D地域おこしは住民主体で(地域おこしは一過性ではなく持続性が求められる)があげられる。
 余暇が増えるなか魅力のある地域には人が集まり交流が生まれる。 著しい経済の発展はないにしてもコミュニティービジネスが生まれ、住民は地域で生き生きと暮らすことができ地域に活気が出る。
 やんばる自然塾の目標でもある環境の保全と地域の活性化、それにより新たな観光業を創出することが出来つつある。 地域の人々が主体になりフィールドや人数、旅行社などをコントロールして行くことを考えると、エコツーリズムは地域主導でなければ環境の保全と経済的な効果は期待できない。

 

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