やんばる自然塾
HOME ご予約について ツアープログラム やんばる自然塾紹介 アクセスマップ 東村ガイド ゆんたくBBS リンク
 

ようちゃん
 
 上原 洋子
やんばる自然塾スタッフ

1967年 宜野湾市生まれ
ここに来て早一ヶ月を過ぎ、こまめにゴミ分別をするスタッフを尊敬の念で見つめる毎日です。


 
「我が家のオオゴマダラたち」(2004.11.01)
じーちゃん&ばーちゃん
 
トトロの世界
 沖縄に生育している蝶の一種であるオオゴマダラ。 実に優雅で気品漂う昆虫である。 蝶には全く興味が無かった私にもその上品な舞いかたには一目惚れ、自分までも“てふてふ”と舞っているような気分になる。 まさに宮崎駿氏のトトロの世界です。
 しかし、その想いとは逆に、初めてその蝶の存在に気づいたのは、ある蝶園に行ったとき、群がる蝶に我が子と一緒に逃げ回り、慣れるのに少々時間がかかったのを覚えています。
 それからしばらくして義父が退職し、家の庭に小さな蝶園を造りはじめました。 約半年かけて手作りの小屋を作りあげ、オオゴマダラの食草であるホウライカガミを自ら栽培し、年中観察出来る環境に仕上げてくれました。 小さな卵から成虫になるまでゐ姿をじかに見ることが出来、多いときには、50羽を越えるほどです。

オオゴマダラとの生活
オオゴマダラの蛹
 蝶の名前を覚えているのはモンシロチョウだけだった私は、義父のおかげでひとつオオゴマダラという沖縄の代表的な名前を覚えることが出来ました。 感謝、感謝です。
 朝、起きて戸を開けると涼しい風とともに蝶の舞っている穏かな空気が流れてきます。 寝起きの悪い子ども達を起こすネタにもなり、爽やかな朝を迎えられます。
 子育てにも役立っている義父の蝶固です。 卵から貯化して終齢幼虫の間に蝶園をはみだし迷子になる幼虫がいます。 その幼虫を園へ戻してあげたりする子ども達です。 素手で幼虫を捕まえ、幼虫の大好きなホウライカガミの葉っぱに乗せて声かけしたりと、子ども達にとっては、保育園の先生気分です。
 食草を栽培したり、甘い蜜の花を生けたりと成長を見届けているのが義母です。 義父のことを誰よりも理解し、蝶の写真を見ては笑顔がこぼれる義母。 誰かがこうしよう、ああしようと、決めたわけでもなく、あくまでも自然な行為。 来客には、蝶園を見てもらい癒しを感じて帰ってもらっています。 金色に輝く蛸はそんな皆の喜ぶ顔を見るのが大満足の義父です。
日本最大のチョウ“オオゴマダラ”
 
おじー自慢のオオゴマダラ

 ある日、蝶園の扉を開けると、一羽の蝶が小屋から外へ飛んでいきました。 少し心配になりましたが、東村の大空、山間の緑に映える蝶の姿にまたもや歓喜を覚え、東村の大自然の素晴らしさに改めて感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。 我が家のオオゴマダラたちにもお礼を言おう。 『いつもありがとう』と‥・。

 私が子どもの頃、学校から帰ってすぐにキャベツ畑に行き、たくさんのモンシロチョウを採りに出掛けたのをよく覚えています。 そんな昔を思い出せるのもストレスの感じないのんびりとした生活、良い環境に恵まれている証拠だと思います。

 

ホーム>やんばる自然塾紹介>やんばる自然塾のひとりごと

Copyright(c) 2003 やんばる自然塾 All Right Reserved.