熱帯から亜熱帯にかけて、河口付近の海水と淡水が混ざり、満潮の時には水につかり、干潮の時には外気にさらされるという、特別な環境の下で育つ植物全体のことをマングローブと呼ばれてます。

 この不思議な植物をカヌーを通じた自然観察で体験しましょう。

 マングローブを構成する樹種はおよそ80種類あるといわれてますが、ここ慶佐次川ではヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギの3種類が生えてます。
 慶佐次(げさし)湾の河口から上流に向かって発達した、ここ慶佐次川のヒルギ林は、沖縄本島では最も規模が大きく、10haにオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギなどが生え、中でもヤエヤマヒルギは分布の北限にあたることから、大切に保護するため、昭和34年(1959)12月6日に、当時の琉球政府の天然記念物に指定されました。

 そして、沖縄の祖国復帰により、昭和47年5月15日に国の天然記念物に指定されました。さらに、平成5年4月1日には、東村が誕生して70歳の誕生日を記念して「ヒルギ」が村の木に指定されました。
 慶佐次川(湾)には3種類のヒルギが分布するが、それらの相違、区別点は図と写真で学びましょう。
ヤエヤマヒルギ オヒルギ メヒルギ
 ヤエヤマヒルギは最優勢種でタコ足の支柱根が特徴です。

 マングローブの海側(前面)部分に発達することが多く最前面に位置することが多いです。

 オヒルギのように内陸部に位置することはありません。慶佐次川では中流部の前面に多く見られます。慶佐次橋の近くでもわずかに見られます。
 オヒルギはヤエヤマヒルギについで優勢な種です。

 マングローブの前面(海側)に位置することはなく、大部分がヤエヤマヒルギの後方、川の上流部あるいは内陸部を占めることが多いです。

 慶佐次川では以前は内陸部に多かったが、昭和50年代に橋が架かり、新たに生えた場所(慶佐次橋の近く)ではオヒルギも多く見られるようになりました。
 メヒルギは慶佐次川では大きな林を形成することはありません。

 マンブローブの海側扇面にでることはほとんどなく、干潟域の中部より上流か陸地化が進んだ場所を占めていることが多いです。

 ここ慶佐次川でも数は少ないが生えているのが確認できます。